今後のライブ:今のところ予定なし
過去のライブ:白夜Vol.2(2002年6月29日)
過去のライブ:マイケルシェンカー来日記念ライブ(2000年5月13日)



volume-2 ++生++
白夜(shira-yoru)Volume 2 ++生++
shira-yuri presents Live Event
at 大久保Hotoshot
June 29, 2002

Assault Attackのおよそ2年ぶりのライブが無事?に終了いたしました。今回は全編アコースティックでした。ご来場くださった方、誠にありがとうございました。

<セットリスト>

1. Only You Can Rock Me
2. Anytime
3. We Believe In Love
4. Natural Thing
5. Nightmare
6. Doctor Doctor
7. Lights Out
8. Love To Love

ライブレポートとサウンドファイル(サンプル)は近日アップ予定です。

ライブ開催案内


Michael Schenker Tribute Live
〜One Afternoon In Koenji〜
at 高円寺 Penguin House
May 13, 2000

今にも泣き出しそうな雨模様のこの日、R.B. Araki & Friendsによって企画された『Michael Schenker Tribute Live 〜One Afternoon In Koenji〜』がライヴハウスのメッカである高円寺で 行われた。

ライヴのタイトルとおり、神としてハード・ロック・ギタリスト界に君臨するマイケル・シェンカーの何度目かの復活を祝うライヴである。

このライヴに用意されたバンドは3バンド。どのバンドもマイケルのギターに心を奪われた男達が中心となって結成されたものである。

この日の入りの時間は10:30。

通常のライヴのケースを考えると早い方であるが、これは、R.B.Arakiの配慮でリハを十分に取るためであった。しかし、連絡してあるはずの店の人が来たのは、ほぼ11時。

いきなり、R.B. Arakiの目論見は崩れる。

リハの時間がどんどん押していく中、店の人はマイ・ペースで準備を始める。内心、焦りまくるR.B. Araki。その心配を懸命にかき消そうとするかのように、愛器フライングVを取り出し、おもむろに 今日演奏する予定の曲を弾き始める。

そんな中、リハがスタートしたのは11:40。開場時間に間に合うのだろうか?

まず、2番目に出演するshira-yuriのリハから始まった。普通はいわゆる「逆リハ」で出演順の逆にリハが開始されるが、shira-yuriのみがアコースティックセットであり、エレクトリックセット2バンドのリハを続けてやる方が時間の節約になると考え、このような順番となった。shira-yuriのリハの間ASSAULT ATTACKのドラムのセッティングを行うことにした。ライブハウス店員の出勤時間の遅れも響き、リハの時間がどんどんなくなってしまう。

こういう時は思ったように事が運ばないようである。

shira-yuriのセッティングはすぐに済んだものの、音響の調整で時間がかかってしまったのだ。

さらに焦るR.B. Araki。

焦りを紛らわそうと、プラグインせずにフライングVをかきむしるその姿から、今のRitchieの心情を察することは、合コンで目をつけた女の子の心情を察するよりも容易い。

音響調整に苦しみながらもshira-yuriのリハが終了し、ASSAULT ATTACKのリハが開始される。

今日は20曲以上もあるため、ノドを暖めながら徐々にノドを開いていこうと考えていたM.S.Tabataであったが、その気持ちを察してか、Ritchieは開口一番、「じゃあ、"Samurai"からいきますか。」(T_T)

「ええ!?いきなりですか?」とM.S.Tabata。「あれ?他のがいいですか?」とRitchie。

二人の間に刻々と時間が流れていく。しかし、考えている時間はない。ドラムのTsudaやBassのKudoは「何でもいいよー。」 結果、いきなり"Samurai"を演ることになった。

「20曲もあるのに大丈夫かなー」というM.S.Tabataの想いをのせた"Samurai"が店内に流れる。♪〜、さむらあああああい、どぅーゆりーぶだあああい〜♪

そんなハプニングもあったリハであったが、無事に終了。残すはトップ・バッターの接吻処女のリハだ。この時点で、お店の前にはたくさんの人が列をなして、今か今かと開場を待っている。

接吻処女のリハも無事に終了し、この時点で約30分の遅れとなった。

開演前ではなく、開場前にお客さんを30分も待たせるとは、ASSAULT ATTACKは、かのGUNS N' ROSES並の大物である。

さあ、いよいよライブの始まりだ。

オープニングは接吻処女。その名のとおりKISSとIRON MAIDENのコピー・バンドである。メンバーは、主催者のR.B.ArakiとHEAVEN'S HILLのYOSHI氏を含む4人。

なんと、RitchieとYOSHI氏のツイン・ヴォーカル&ギター・バンドである。「私はどんなアーティストの曲でもVで弾く」というRitchie。「オレのVも良いだろう?」とYOSHI氏。そう、このバンド、ツイン・フライングVである。なんとも見栄えが豪華なバンドだ。そのためかKISSのメイクはしていない。

どの曲も迫力がある。素晴らしい演奏だ。"Wrathchild"では初期MAIDENの感じがよく出ていた。

そして、次は、卑怯者連合会長であるとっしゅ氏率いるshira-yuri。

今回、Key.は新メンバーである。もう一人のGu.は、ちゃびん氏。当初、ちゃびん氏は、金髪ヅラの用意をしていたらしいが、会場の雰囲気をいち早く感じ取り、ヅラをかぶらず、"素"で勝負した。

shira-yuriのセットリストの中で実に素晴らしかったのは、"Try Me"。決してアムロの曲ではない。もちろん、UFOの名曲中の名曲だ。ヴォーカル、とっしゅ氏が心に染み入る"Try Me"を聴かせる。「ひきょうもの〜」と言わずにはいられないくらい本当に上手い。この歌唱法なら、合コンで「お持ちかえり」も可能だ。そして、泣きのギター・ソロ。これが実に美しい。アコギであることが逆にこのソロの美しさを引き立てる。

ラストは、OZZYの名バラード"Mama, I'm Coming Home"。M.S.TabataとドラムのTsudaは、学生時代のバンドでこの曲を演っているので、当時の思い出話しをしながら聴き入っていた。

そして、いよいよASSAULT ATTACKの登場である。

主催者がRitchieということもあり、会場は満員だ。各自、数々のライヴをこなしてきたASSAULT ATTACKのメンバーもいささか緊張気味である。各自のセッティングが終わったところで、場内にS.E.が流れる。そう、マイケル・ファンにはお馴染みの"ワルキューレの騎行"である。セットリストの1曲目に"Armed And Ready"を持ってくることを決めた時点でこのS.E.はマストである。

名盤「ONE NIGHT AT BUDOKAN」の如く、歓声と拍手が起こる。M.S.Tabataの"Hello〜、Kouenji. We Are ASSAULT ATTACK! Armed And Ready!"の掛け声でショウがスタート。この会場にいる人たち全員が、何度この曲を聴き、何度口ずさんだことだろう。そして、我々もこれまで何度この曲をプレイしてきたことだろうか。それでもマイケルの曲は時代を超えて色褪せることなく輝いている。Ritchieが名リフを刻み、ドラムのTsudaがコージ・パウエルばりにフィルインをする。演奏していてもグッとくる曲だ。

"Armed〜"に続くは、"Cry For The Nations"。バンドも1曲終えて、固さが取れてきている。RitchieのフライングVの音色が美しい。まるでマイケルが弾いているかのようだ。泣き叫ぶようなRitchieのエンディング・ソロで終了後、バンドは"Attack Of The Mad Axeman"をプレイする。本来ならば、ギター2本が必要な曲だが、Ritchieのコンセプトである「スタジオのオ−バー・ダブの再現よりも、あくまでもヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの4人による演奏」により、ギター1本だ。しかし、この1本ということで、会場の皆さんにはRitchieのマイケル懸ったプレイを最後まで堪能できたことと思う。ドラムのTsudaとベースのKudoの絶妙のコンビネーションにRitchieのギターが泣き叫ぶ。メンバーながら、いつも聴き惚れてしまう。

続いて、数あるHM/HRの名曲群の中でも一際輝いている名曲中の名曲、"Looking For Love"が演奏される。「えーっ、ここで?」と思われた方も多かったかもしれない。しかし、安心してほしい。バンドは、マイケルの創った名曲をまだ18曲も用意しているのだ。まだ、ノドが完全に温まりきっていないtabataのヴォーカルがやや苦しそうだが、3人のプレイはもう完全にほぐれており、素晴らしい。怒涛の後ソロでは、Ritchieの愛器が泣きまくる。

次は、マイケル本人も「BUILT TO DESTROY」アルバムのツアー以来、プレイしていないであろうナンバー、"Systems Failing"。Ritchieが今回、観に来られる方から頂いたリクエストに応えるために用意されたナンバーだ。ゲイリーのメロディ・センスが十分に生かされた曲で、ギター・ソロは一度聴いたら忘れられないこの選曲に会場も驚いているようだ。

"Systems Failing"が終わり、tabataがRitchieのグラハムに対する想いを語る。そして、Ritchie本人が愛して止まない「ASSAULT ATTACK」アルバムからの"Rock You To The Ground"だ。tabataのヴォーカルがゲイリーっぽくフラつくのは愛嬌か?Kudoのベースがボトムをしっかりと支え、後半のソロの部分のTsudaのツー・バスが心地好い。そして、 Ritchieのソロは、まさに「神懸り」である。会場も食い入るように、Ritchieのプレイを観ている。

続いて、バンドは会場にインスト・タイムを用意した。会場もコレを待ちに待っていたことだろう。美しい"Lipstick"から"Bijou Pleasurette"を経て、名曲"Into The Arena"へ。マイケルの一番美しい部分と凄い部分が表現された曲だけに会場の期待度は一層高まる。しかし、バンドは見事、その期待に応えた。会場では、ギター、ベース、ドラムがバランス良く聴こえたことだろう。Ritchieのプレイはもはや説明のしようがない。もう完全にマイケルだ!

3曲の名インストが終了後、ステージ両袖からtabataとRitchieの幼なじみであるKekaが登場する。Kekaはオープニングの接吻処女のベーシストでもあると同時に今回のライヴの発起人の一人でもある。Kekaを迎えて、"Samurai"、そして、UFOの"Lights Out"がプレイされる。幼なじみがお互いにマイケルが好きであり、そして一緒のバンドでプレイする。実に素晴らしい光景だ。

Kekaが2曲をプレイして退場。ショウの新たなスタートの意を込めて、"Natural Thing"がプレイされる。続いては"Desert Song"だ。インスト曲があったこともあり、この辺りからtabataの声が安定してくる。

次は、当時、ギター・キッズがこぞってコピーした"Captain Nemo"だ。'97年の『STORY LIVE』でこの曲がプレイされた時の歓声は凄かった。"Captain Nemo"とくれば、マイケル・ファンなら、"Rock My Nights Away"を期待するだろう。そのとおり、バンドは"Rock My Nights Away"をプレイする。会場の中には、MSGが全盛期であった当時を思い浮かべた人もいるかもしれない。

曲が終了後、tabataがMCで「次の曲はプレゼント・ソングだ」と告げる。Ritchieの友人であり、このライヴの約1ヵ月後に都内を離れてしまうYAS & SAO夫妻からのリクエストに応える曲だ。曲は"Red Sky"。YAS & SAO夫妻の喜ぶ顔が見える。サビの"♪Red sky〜"のところで、tabataがYAS夫妻に向けるとYAS氏は、はにかみながら応えてくれた。Thanks, YAS!

続いて、バンドは"I'm GonnaMake You Mine"をプレイ。この時点で17曲であるがバンドは快調だ。tabataが会場を煽って、"Ready To Rock"へ。会場も応えてくれる。

そして、バンド名にもなった名曲中の名曲"Assault Attack"だ。Ritchieのプレイは最高潮である。そして、Kudoが奏でるベース・ラインの美しさにハッとさせられた人もいるだろう。

"Assault Attack"終了後、本編ラストの"Lost Horizons"だ。Ritchieのチョーキングが会場に鳴り響く。今回の"Lost Horizons"は、Ritchieの強い希望により、"飛翔伝説ヴァージョン"だ。泣き叫ぶRitchieのギター。魂のこもった気迫溢れるプレイである。エンディングの迫力あるソロが素晴らしい。そして本編終了。

まだ残されている名曲があることを知っている会場は、アンコールをかけてくれる。tabataからアンコールに感謝するMCの後、"Doctor Doctor"のイントロが始まる。

"Smoke On The Water"や"Paranoide"と同様に構成が単純な曲には名曲が、この曲もどれだけ聴いても、どれだけプレイしても飽きることはない。

そして、ラストは"Rock Bottom"。「STRANGERS〜」アルバムと同様に始まり、最大の見せ場であるギター・ソロの部分は、Ritchieのアイディアにより、「STRANGERS〜」アルバムと「PHENOMENON」アルバムをミックスした構成で実に美しい。会場も大満足の様子だ。

こうして、2時間22曲の大団円を迎えた。メンバーの誰の顔にも達成感が浮かんでいる。

Ritchieが主催者代表として、観客の方々へ挨拶をし、すべてが終了。マイケルへのトリビュート・ライヴは、開場の遅れ等あったものの、大成功に終わった。

●追記
実に心地好いライヴだった。

ライヴの後の打ち上げは実に楽しかった。それまで面識のなかった者同士が一気に打ち解ける時でもあり、皆、マイケルの話で盛り上がるからだ。

出演者以外にも参加してくれた方もおり、実に楽しい打ち上げだった。ここで、改めてご来場していただいた皆様にお礼を申し上げます。

マイケル・ファンの皆様、これからもマイケルを応援していきましょう!

by M.S. Tabata

当日のセットリスト

- S.E.-
01. Armed And Ready
02. Cry For The Nations
03. Attack Of The Mad Axeman
04. Looking For Love
05. Systems Failing
06. Rock You To The Ground
07. Lipstick
08. Bijou
09. Into The Arena
10. Samurai *
11. Lights Out *
12. Natural Thing
13. Desert Song
14. Captain Nemo
15. Rock My Nights Away
16. Red Sky
17. I'm Gonna Make You Mine
18. Ready To Rock
19. Assault Attack
20. Lost Horizons
- Encore -
21. Doctor Doctor
22. Rock Bottom

*: サポートギタリスト:「ケカ」

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